まさかの失業
バブル末期、高等学校を卒業後即就職。当時求人も多く全く苦労せず会社員として社会人生活をスタートさせたのは二十数年前。
就職からこれまで、幾度も不景気に襲われながらも会社は低空飛行で危機を乗り越えてきました。しかし、リーマンショック以来様子か急変。低空飛行の会社は突然現れた山に失速、あえなく幕を閉じました。
当然、不況が長期化していたので予想していなかった事態ではありませんでしたが、心の中では八割方「大丈夫、今回だってなんとかなる」と信じ業務に従事してきましたのでこの事態にかなり動揺と焦りを感じました。
四十歳を過ぎ、まさかの失業でしたが、焦る気持ちを抑え、これまでの経験を活かしこれまでと同様、もしくはそれ以上のサラリーマン生活を期待し夢見るよう気持ちを切り替え、無くなる職場で最後の業務に励みました。
この時点では確かに不安でしたが、心の片隅に希望もあり、笑って日々を過ごせていました。もともと人間関係の深い仲間意識の強い職場でしたが、さらに絆が深まり間もなく訪れる失業生活に向け共に励まし合い不安を和らげました。
仲間と励まし合うなんて他人から見たら傷の舐め合いでしかないかも知れません。しかしこの経験で「人は人に頼り頼られてこそ生きている意味がある」ことを再認識し、共に苦労した職場の仲間がいることが心強く、誇りにも思えました。
